雑談6

Song BottleというサイトがXで話題です。

song-bottle.app

端的に言えば、ランダムに選ばれた匿名の誰かと曲をおすすめし合うサービスです。

 

この記事では、私の交換結果を記していきます。

見出しは「『送った曲』→『届いた曲』」です。

 

 

 

1.『アルゴリズムのきまぐれ』→『Lip Noise』

送った曲:アルゴリズムのきまぐれ

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ボカロPのmaigoの楽曲。

直近のボカコレ*1でTOP100入りした新しい曲。洪水のように流れ込んでくるサウンドと儚い歌が魅力的。

 

届いた曲:Lip Noise

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シンガーソングライター・TOMOO(トモオ)の曲。初めて知った方でした。こういう出会い、うれし~~

歌声に芯を残しつつ、息遣いを強調しているように聞こえました。タイトルも「Lip Noise」ですし。口から出る声と息の質感が表現になっていて聴きごたえがあります。

 

感想:

初めて曲を送信しましたが、思ったより関係ないジャンルの曲が来てテンション上がりました。

 

 

2.『Danny Boy』→『8 Concert Etudes, Op. 40: III. Toccatina』

送った曲:Danny Boy

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アイルランド民謡をもととした楽曲。歌い手はイギリスの高名な男声アンサンブルグループのKing's Singersです。カウンターテナー*2が特徴的。優しい感情が演奏に込められていて綺麗。

 

届いた曲:8 Concert Etudes, Op. 40: III. Toccatina

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ニコライ・カプースチン『8つの演奏会用練習曲(エチュード)』より、第3曲・「トッカティーナ」。

クラシックかと思って聞いてびっくり。アップテンポで、パワフルで、そして何よりジャジー。クラシックとジャズが融合して、上品かつクールで不思議な作品です。エネルギッシュな低音が音楽全体を力強く前方へと駆動している感じがして爽快です。

 

感想:

どんなジャンルを投げても許されそうだと判断しKing's Singersの演奏を投げたら、クラシックが返ってきて仰天しました。これって偶然だよね?

 

 

3.『Masterpiece』→『D'You Know What I Mean』

送った曲:Masterpiece

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前回送った曲と同じくKing's Singersが歌う『Masterpiece』は、作曲家ポール・ドレイトンがKing's Singersのために書き下ろした一曲。

バッハやモーツァルトなどの作曲家の名前やエピソードを歌詞に盛り込み、彼らの作風を完璧に模倣して歌い上げる、King's Singersのコンサートの鉄板ネタ曲です。

 

届いた曲:D'You Know What I Mean

D'You Know What I Mean? (Remastered)

D'You Know What I Mean? (Remastered)

  • オアシス
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

music.apple.com

イギリスのロックバンド・Oasisの曲。寡聞にして存じ上げなかったのですが、聴けばわかる。ザ・ロックバンド!!!って感じ。

バンドのサウンドが分厚っっくて気持ちがいいし、ボーカルの発声もどこか柄が悪そう(MVでポケットに手突っ込んでるし)で高音の伸びがあってかっこいい。

バンドテイストのボカロ曲はよく聞きますが、純粋なバンドはあまり聞かないので、バンド成分が濃厚で満足感がありました。

 

感想:

イギリスの合唱団の曲を投げたら、イギリスのバンドの曲が返ってきて仰天しました。前回から微妙なジャンル被りが続いておもろいですね。

 

 

4.『七夜星』→『Город Аэроград』

送った曲:七夜星

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ボカロP・Muuの楽曲。

プロセカNEXT*3の応募曲を漁ってたときに出会った曲です。シンプルながら時折わずかに揺れるようなミクの歌声が、詞やバンドテイストと合わさって情緒的です。

 

届いた曲:Город Аэроград

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題名の邦訳は「エアログラードの街」。作曲家ドミトリー・カバレフスキーが1935年のソ連映画『エアログラード』のために書いた合唱曲で、当時のソ連のプロパガンダを多く含む......とAIが言ってました。(日本語で調べても分かんないからGeminiとGPTに訊いて共通した部分を書いています。)

歌詞は分かりませんが、この曲が示しているのは民族団結と士気高揚でしょうか。きびきびとした行進のリズムや力強く高らかな歌声が印象的です。
私は以前に、作曲家ハチャトゥリアンが名曲『剣の舞』を書き上げるまでを描いた映画を観たことがあり、こういう戦前・戦中の音楽を聴くたび当時の社会情勢の中で筆を執った作曲家たちに思いを馳せてしまいます。

 

感想:

シンプルに他の人に聞いてほしい曲をセレクトしたら、ソ連の音楽が返ってきました。昨今の社会情勢でいわゆる共産趣味の肩身はだいぶ狭いでしょうから、こういう場で細々と活動しているのかもしれませんね。

 

 

5.『ルナアルカ』→『天より降りし力』

送った曲:ルナアルカ

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ボカロP・きさらの楽曲。活き活きとしたボーカロイドの調声に定評があるボカロPです。

普段闊達なイメージのある音街ウナがこれだけ甘くあどけない声で歌っているのを私は他に聴いたことがありません。きらきら瞬くようなサウンドとも合わさって幻想的な世界観に包まれます。

 

届いた曲:天より降りし力

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『FINAL FANTASY XIV』のボスバトルBGM。作曲は同作のサウンドディレクターの祖堅正慶。重厚感のあるオーケストラと次々新しい方向に展開していくメロディが魅力的です。

私は「ゲーム音楽は実際にゲームをプレイするときにこそ輝く」と思っているので、FF14のプレイ動画とともに視聴しました。激しい戦闘SEに埋もれることなく、それでいて邪魔することもなく、没入感を一段階あげるようなサウンドの良い曲ですね。

あと曲名もかっこいい。東方紺珠伝の『兎は舞い降りた』を思い出しました。

 

感想:

きさらさんの曲を送りました。一番好きなボカロPです。『ルカアルナ』はきさらさんの曲の中で最も過小評価されてる曲の一つだと思っています。「もっと評価されるべき」ってやつです。

ゲーム音楽が返ってきました。FFは未プレイでしたが、この曲を聴いてYoutubeチャンネル「ゲームさんぽ」でゲーム内SEとの音域の使い分けについて語られた回があったのを思い出しました。見返したら作曲者の祖堅さんが出演されていたので、お~と思いました。帯域整理ってすごいですね。

 

 

6.『Lulley my liking』→『瞬き』

送った曲:Lulley my liking

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組曲『惑星』で有名な作曲家グスターヴ・ホルストが、古英語の子守唄に音をつけた曲。歌い手のThe Gesualdo Sixは最近結成されたイギリスの男声アンサンブルグループで、前述のKing's Singers同様カウンターテナーがいるのが特徴です。

透明感のある歌声が教会で響く様が神秘的な名演奏です。

 

届いた曲:瞬き

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言わずと知れた超有名バンドback numberの曲。

せつね~~~~~~!! まず「大切な人に降りかかった雨に傘を差せる事」をもって「幸せ」というのがいい。そして、そんな日常に偶然現れる一瞬の幸せを見つけるために「そばにいて欲しい」と言うのがもっといい。

自分を必要だと思ってほしいと言いつつ、それで自分の方が守られているんだとも言うのがまたいい。

性癖なんですよね、こういう無理くり理屈こねて強引に愛を歌う男の曲。愛したい衝動と自己肯定感の低さとの葛藤を見ているようで、それが逆に男らしいとすら思えます。

あと「幸せとは」という歌詞を全部アウフタクトに詰め込んでるのも、喉から手が出るようにそれを渇望するように聴こえて好きです。

 

感想:

またイギリスの男声アンサンブルグループの曲を送ってしまいました。でもこういう他人におすすめする機会のないジャンルの曲を直接届けられるのがこのサービスのいいところ。とても良い曲だからぜひ聴いてほしい。

届いたのは流石に私でも知ってる、back number。曲は初めて聴きましたが、めっちゃいいですね。思わず唸ってしまいました。送ってくれてありがとうと伝えたい。

 

 

7.『百花繚乱 ~ OutSkirts of the Battle』→『RAD RAD』

送った曲:百花繚乱 ~ OutSkirts of the Battle

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同人作曲家・深蒼穹(みそら)の東方風自作曲。東方風自作曲とは、BGMが人気の同人シューティングゲーム「東方」シリーズの作風を真似た作品のことで、その多くがゲーム音楽の体裁をとっています。

この曲は、脳が焼けるようにメロディックな深蒼穹さんの曲のなかでもとびきり鮮やかで、気品溢れる傑作です。

 

届いた曲:RAD RAD

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女性アイドルユニットBPM15Qの楽曲。作曲はボカロシーンでもよく名前を見るTeddyLoid。

サイケデリックなクラブミュージックに、一見場違いな萌えボイスが浮き上がって聴こえて面白い曲。流石はTeddyLoidと言うべきか、容赦のない鈍痛のような重低音インストが襲ってくるので、それと対比してボーカルが悪魔的にキュートに聞こえ、なかなか中毒性があります。

 

感想:

ここで満を持して私が10年来聴いている深蒼穹さんの曲をセレクト。どの曲も本当にいい曲なんですが、東方風を知らない人でも聞きやすい曲を意識的に選んだつもりです。

帰ってきたのはゴリゴリのクラブミュージック。こういう曲って自分では絶対にディグらないジャンルなので、本当に貴重な出会いです。その貴重な機会に聴くのが、ジャンルの中でもだいぶキワモノ(たぶん)なこの曲なのは、果たして健全なのかという気はしますが……面白いのでヨシ!

 

 

8.『星空の回廊 ~ Moon's melody』→『ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト』

送った曲:星空の回廊 ~ Moon's melody

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前回の交換と同じく、深蒼穹作曲の東方風自作曲。同人シューティングゲームのBGMとして作られているので、ループして終わりがありません。

ゲーム後半の5面*4の道中曲*5で、それまでの物語を背負って美しい星空の中を突き進む疾走感がたまらない一曲です。

 

届いた曲:ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト

youtu.be

2006年にエスクードから発売されたエロゲー「ふぃぎゅ@メイト」のOP。カバーはVTuberのラプラス・ダークネスと赤見かるび。

原曲も併せて聴いてみましたが、昔のエロゲーの曲って、令和の時代にオケ作り直してVTuberが歌えば普通に「めっちゃあざとい曲」として成立するんですね。ウケる。

個人的にAメロはザ・エロゲーのOPって感じがするし、Bメロの持って行きかたには20年前を感じました。あとエロゲーのOPのフルって聞いたこと無いんですけど結構はっちゃけてておもろいですね。なんでこれカバーしようと思ったんすか?

 

感想:

Song Bottleで一時期VTuberの動画を使った荒らしが出てたのでVTuberの動画を投げるのは個人的に自重していたのですが、ついに先制攻撃を食らいました。

VTuberはにじさんじしか見てないのであんま知らない親戚の動向を聞いた気分でした。あと、Song Bottleでは音楽とともに一言メッセージを添えられるのですが、「かるびちゃん」とのこと。布教活動お疲れ様です。

完全に余談ですが、私はエロゲーといえば2013~2015年ごろの作品が好みです。一番好きな作品はゆずソフトの「天色*アイルノーツ」で、一番好きなキャラはシャーリィ・ウォリックです。

 

 

9.『Non Linear Time』→『ヴぁんきっしゅ!!』

送った曲:Non Linear TIme

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ボカロPグループ・5itsukaの楽曲。

以前交換で送った『七夜星』と同じく、プロセカNEXT*6の応募曲を漁ってたときに出会いました。一瞬で過ぎ去るような儚い夏の思い出を懐かしむ歌詞に、爽やかなバンドサウンドを真正面からぶつけた清涼感に満ちた一曲です。

 

届いた曲:ゔぁんきっしゅ!!

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バーチャルアイドルグループYUMEADO VANQUISHのオリジナル曲。

アイドルの最初のオリジナル曲に相応しく、ユニット名にある「VANQUISH」というワードを前面に押し出す自己紹介的な要素を含みつつ、気持ちよくコールできそうなノリのよい曲。容姿や声がバラバラなメンバーの個性を発揮できるように各々のパートが配置されており、その点でもライブを盛り上げる定番曲に聴こえました。

 

感想:

曲と一緒に「出会いと別れの季節🌸」という一言コメントが届きました。簡単に調べたところ、昨年11月にこの体制での活動を終了したとのこと。この曲はアイドルとそのファンにとって、活動の大切な思い出が詰まった一曲なんだろうな、と確信します。

眩しい思い出のおすそ分けを貰ったような気分になったボトルメッセージでした。少し泣きそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:ボーカロイドコレクション。だいたい半年に1回ニコニコ動画で開催されるボカロ曲投稿祭。

*2:男声が裏声で高音を歌うパート

*3:スマホ音楽ゲーム「プロジェクトセカイ」が開催するボカロ曲公募企画。受賞作はゲームで遊べる曲として実装される。

*4:第5ステージ。東方作品は基本的に通常6面+エキストラ面からなる。

*5:「道中」とは、シューティングゲーム用語で、ステージ最後にいるボスまでの道のりのこと。

*6:スマホ音楽ゲーム「プロジェクトセカイ」が開催するボカロ曲公募企画。受賞作はゲームで遊べる曲として実装される。